急性膵炎から膵臓ガンの疑いへ(2)
不安をいっぱい抱えながら
EUS(内視鏡的超音波)の検査へ。
検査時間は約30分。
寝ている間に終わるそうだ。
全身麻酔と、寝ているだけの麻酔は違うらしい。
大きな手術室をイメージしていたが小さな部屋だった。
心電図モニターが見えた。
まずは喉の局部麻酔(不味い)
口が閉じないように固定されて注射をされて
「眠くなりますよ~」のあとは覚えていない。
検査は終わっていた。
夕方、回診に来た。
完全に担当医が変わっている。
「ガンは大丈夫そうですね~」
随分サクッと言ったぞ?
それまでガンなんて一言も言わなかったのに!
検査は有名大学のドクターが来ていて一緒に見てくれたそうだ。
「ガンで膵管が拡張したわけではなくて、
膵頭の部分が硬化して膵管が狭くなってしまったので
膵液が鬱滞(うったい)して、膵管が拡張した可能性が高いですね~」
「過去の症状を聞いて、自己免疫性膵炎の可能性も視野に入れていますが
これも検査結果でわかるでしょう」
「腫瘍マーカーも出してあるんでその結果を待ちましょう」
先生が明るく爽やかなおかげか、
話が深刻にならなくて
「ガンじゃなくて、あぁ、よかったです」となってしまった私。
一人になったとき、疑問が湧きだす。
サクッと、明るく、なんか結構すごいこといってたぞ?
膵臓が硬化しているって何?
慢性膵炎ってこと?
私、初めて膵炎になったんですけど?
もう慢性化しているの?
膵管が拡張したんじゃなくて、狭窄したの?
それってどうゆうことだ?
自己免疫性膵炎って何?
私の気持ちは休まらない。
っていうか、本当にガンの疑いははれたの??