検査結果を待つ(1)
目が覚めると鼻から管が出ていた。
そういえば説明されていたなと思い出す。
スマホで自分の顔を見てみたら酷い顔をしている。
病人のようだ。
麻酔が効いていて、よく眠った。
入院11日目。
鼻から採取している液は、胆汁と膵液が混ざったものだろうか?
説明を受けたはずだがよく覚えていない。
こんなドス黒いようなものが
体内に入ってきたものを消化しているのかと眺めていた。
何度か回収していったが、
あの液は、検査後には流しに流して下水道を通っていくのだろうか?
何も出来ず、ぼ~~っと一日を過ごした。
順調にいけば明後日退院だ。
入院12日目。
最初の説明では鼻に管を通したまま退院まで過ごし
ご飯もそのまま食べるという話だったが
食事を与えられる前に外された。
先生がサッと入ってきて、スッと抜いて、出て行った。
私は痛み止めを何度ももらっていたし
きっとまた炎症が起こってきていたのではないかと推測する。
特に説明はなかった。
この日の夜は、ひどくお腹が痛かった。
痛み止めをせがむほど痛かった。
看護師さんに「時間をあけないといけないから無理です」と言われれば
「あと何時間ですか?」と聞き返し
時間ぴったりに「痛み止めをください」とナースコールを鳴らす。
本当に明日退院できるのか?という痛み。